熊倉製作所には、縦型、横型合わせて、マシニングセンターが13台あります。
当然、昔は汎用機しかなかったものが、NC旋盤、NCフライスとなり、さらにマシニングセンターへと徐々に移行してきた結果です。
うちの工場に限らず、ちょっと複雑な形状のワークになると、切削加工の工作機械はマシニングセンターが当たり前のような状態です。
マシニングセンターは、プログラムに従って自動で加工し、必要に応じて工具の交換も自動で行ってくれます。「もし、マシニングセンターがなかったら相当大変だろうなあ」と考えることがたまにありますが、金属加工業にとってこの想像は、一般の方にとって「もし携帯電話がなかったら」と想像するのと同じようなことかもしれません。
このマシニングセンターがいつ頃誕生したのか調べてみました。
Wikipedeiaなどで調べたところ、1958年頃にアメリカで「ミルウォーキーマチック」として誕生したようです。すぐさま「ミルウォーキーマチックⅡ」が出ていることから、現代の家電と同様に初代はいろいろ問題があったのでしょう。日本でもその数年後に日立製作所で国産初のマシニングセンターが開発されました。
おそらく穿孔テープ(紙テープに穴をあけたもの)に加工パターンを記録していたと思われます。
当社もマシニングセンターを導入して30年近くになりますが、社員は使用するのが当たり前になっています。
生まれてもいない社員も多くいます。
マシニングセンターがなかった時代がどういうものか想像もつかないのではないでしょうか。
これからマシニングセンターはどんな進化をして行くのか楽しみです。
切削工具の性能アップも同時に期待したいものです。
もしかしてすべて3次元プリンターの時代が?
ここには写真は載せませんが「ミルウォーキーマチック 国際工作機械見本市」でGoogle画像検索すると、古めかしい写真を見つけることができます。小さい子供が見たら泣き出すんじゃないか!?というような風貌です。よかったら検索してみてください。
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